エルテンスープは、オランダでは家庭料理としてとても有名で人気があります。
スプリットピー(乾燥し半分に割れたエンドウ豆)をジャガイモ、タマネギ、セロリなどと一緒に火にかけ、トロトロになるまで煮込んで作ります。料理名にスープという単語が付きますが濃度が高いのが特徴で、盛り付けた時にスプーンをまっすぐ立てられるくらいが良いとされているほどです。野菜や豚肉、ソーセージの旨味にロリエやチキンストック、塩コショウで味付けするので優しい味に仕上がります。野菜が煮崩れるまで煮込むのに時間が掛かりますが、沢山作って次の日も食べることも多いのだそうです。
「それはね・・・。作り立ても美味しいけれど、一晩寝かした方がもっと美味しくなるからなのよ!」とアムステルダム郊外で乳牛を育てている酪農家の奥さんが教えてくれました。「エルテンスープは私の得意料理よ!」。というのも、3人いる子供たちと全員一緒に住んでいた頃、栄養満点でお腹いっぱいに食べられるエルテンスープを頻繁に作ったからと嬉しそうに答えてくれました。
- シチュー用ポーク
- 280g
- シチュー用ポーク(肉汁)
- 80g
- グリンピース(冷凍)
- 225g
- ジャガイモ(角切り)
- 240g
- タマネギ(角切り)
- 240g
- セロリ(角切り)
- 150g
- ローリエ
- 1枚
- チキンブイヨン
- 600g
- ソーセージ(スライス)
- 4本分
- 食塩
- 適量
- コショウ
- 適量
- シチュー用ポークを一口大にカットする。
- グリンピースを適量のブイヨンとともにミキサーにかける。
- 鍋にブイヨン、シチュー用ポーク(肉汁)、野菜を入れて火にかける。
- 野菜が柔らかくなったら木べらでつぶし、1、2とソーセージを加える。
- 野菜とグリンピースがピューレ状に近くなるまで煮込み、塩コショウで味を調える。
オランダ王国の正式名称はKingdom of the Netherlandsです。ネーデルランドはとは“低い土地”という意味です。水が豊富で農業国として有名なオランダは国土の1/4は海抜0m以下です。実際に、車で移動してみると一般道よりも高いところに水の流れがあって船が行き来しているのを見ることができます。オランダのシンボルとして有名な風車は沸き出る水をはき出す目的でつくられたのだそうです。
水路に囲まれた土地の多くは、地面を掘ると水が沸き出てくるような湿地帯です。大きな建物を建てられる土地は限られているため、湿地帯では農業や酪農などが行われています。このような風景を眺めると、ネーデルランド(Netherland)と呼ばれるようになった所以を実感しますよ。
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