キムパプのキムは海苔、パプはご飯を指している韓国の伝統料理です。
海衣(海苔のこと)は、朝鮮王朝時代にキム・ヨイクという人物が1640年から太仁島で海苔を養殖し始め、乾燥海苔を開発したという記述が残っています。それまでは家畜の餌として使われていた海藻が海衣になり、その後「この食べ物は何という名前か。」と問われたときに「キムさんが作ったもの。」と答えたことがきっかけで海苔のことをキムと呼ぶようになったそうです。高級品として流通した海苔は、第21代王の英祖(ヨンジョ、1694~1776)が名付けたというタンピョンチェ(蕩平菜)にも使われています。
これが日本ののり巻きと同じような食べ方になったのは19世紀になってからといわれています。関西で味付け海苔が発明された明治時代以降、日本と韓国は様々な交流が活発化した中にのり巻きがあり、酢飯がゴマ油風味のご飯に変化したり、韓国のりにあった具材に変化したりして定着したという説が有力です。
- Ⓐ シチュー用ビーフ(粗くほぐす)
- 150g
- Ⓐ 砂糖
- 10g
- Ⓐ 醤油
- 20g
- Ⓐ ゴマ油
- 5g
- Ⓑ ゴボウ(細切り)
- 80g
- Ⓑ ニンジン(細切り)
- 70g
- Ⓑ ゴマ油
- 12g
- Ⓑ 日本酒
- 18g
- Ⓑ みりん
- 18g
- Ⓑ 醤油
- 18g
- Ⓑ 食塩
- 少量
- Ⓒ 玉子
- 3個
- Ⓒ 食塩
- 少量
- Ⓒ 砂糖
- 10g
- Ⓒ サラダオイル
- 12g
- Ⓓ セリ
- 1束
- Ⓓ 食塩
- 少量
- さつま揚げ(スライス)
- 2枚分
- Ⓔ 白米
- 2合
- Ⓔ 食塩
- 6g
- Ⓔ 煎りごま(白)
- 2g
- Ⓔ ゴマ油
- 5g
- 韓国のり
- 3枚
- ゴマ油
- 適量
- 煎り胡麻(白)
- 適量
- 粗くほぐしたシチュー用ビーフに砂糖と醤油を混ぜ合わせ、ゴマ油を熱したフライパンで炒める。
- ゴボウとニンジンはゴマ油を熱したフライパンで炒め、日本酒、みりん、醤油、食塩で味付けする。
- 溶き卵に食塩と砂糖を混ぜ合わせ、サラダオイルを熱したフライパンで玉子焼きを作り、棒状にカットする。
- セリは沸騰した湯で火を通してから水気を切り、軽く塩をしてから4~5㎝に切る。
- ご飯は塩を加えて炊いてから煎り胡麻とゴマ油を加えて混ぜ込み、冷やしておく。
- 巻き簾に韓国のりを乗せ、ご飯をしいたら①~④とさつま揚げを乗せて巻き上げる。
- 海苔の上にごま油を塗ったら煎り胡麻を散らし、約2㎝の幅に切り分ける。
日本、韓国ともに海に囲まれているので、いつから海藻を食べてきたのかハッキリしていません。最初は流木などについた海藻を生のまま食べたり乾燥させたりしたようで、養殖の技術が確立されてから焼きのりや味付けのりなどのバリエーションが増えたそうです。
世界的な日本食ブームの影響もあり、外国でものり巻きや手巻き寿司を見かけることが増えました。逆に、日本ではキンパプの人気が高まっているようです。人の交流が盛んになることで新たな食文化が生まれることを実感しています。
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