ジョージアには18の方言があったり地域によって民族衣装が異なっていたりして、それぞれ独自の文化を守っている面があります。しかし食材には極端な地域差がなく、郷土料理はあるものの似通った料理を食べています。最も特徴的なのはコリアンダーが入る料理が多いことで、スパイス(パウダー)は調味に、ハーブ(生葉)は料理のトッピングに使います。その外にはソースにクルミや豆を入れたり、ザクロやイチジク、かんきつ類を使ったりすることが多く、この国独特の料理もあれば中東の料理と似ているものも多数あります。
例えば前菜ではプハリ、バクラジャンナヤ・イクラ、ヤルパフ・ドルマスィなどが挙げられます。スープではバジェやチヒトゥマ、スパス、ヤイニなどがあり、特にクルミをたっぷり入れるバジェはソースとして使われることも多く、鶏肉や魚に掛けたりパンをディップしたりすることもあります。
今回はキャベツのプハリについて作り方をご紹介します。ソテーしたニンニクやタマネギとクルミを混ぜてからスパイスやハーブなどで味付けしてから塩ゆでしたキャベツのみじん切りと合わせて作るものです。
- キャベツ
- 200g
- クルミ
- 80g
- ニンニク(みじん切り)
- 40g
- タマネギ(みじん切り)
- 50g
- コリアンダー(パウダー)
- 1g
- フェネグリーク(パウダー)
- 1g
- パセリ(乾燥)
- 1g
- チリパウダー
- 0.5g
- 白ワインビネガー
- 6㏄
- オリーブオイル
- 適量
- 食塩
- 少量
- 黒コショウ
- 少量
- ザクロの種
- 少量
- キャベツを塩ゆでしたら水けを切って、みじん切りにする。
- クルミを乾煎りし、細かく刻む。
- ニンニクとタマネギを少量のオリーブオイルで軽く炒め、冷ましておく。
- ①②③を混ぜ合わせたら、コリアンダー、フェネグリーク、パセリ、チリパウダー、白ワインビネガー、オリーブオイルを混ぜ合わせ、塩コショウで味を整えてから冷蔵庫に入れて味をなじませる。※ 生地の硬さはオリーブオイルで調整する。
- ボール状に丸めて皿に盛り、ザクロを飾る。
ラグビーワールドカップ2019ではジョージアのナショナルチーム(愛称:レロス)が来日しました。静岡県御前崎市が合宿地になったり、袋井市にあるエコパスタジアムでオーストラリアと対戦したり、学校給食でジョージアの料理が出されたことを新聞報道で知ったことで、親近感が沸いてきましたが、一方で「何故ジョージアのラグビーが強いのか。」とも思いました。
調べてみたところ、ジョージアには中世から伝わるレロ ブルティ(Lelo Burti)と呼ばれる民族スポーツがあって、これがラグビーに似ているということが解りました。レロ ブルティとはジョージア語で“野原の球”という意。昔は広大な敷地で重い球を取り合って相手陣地に入れるというものだったようです。一つの球を巡って思い切りぶつかり合い、相手陣地に攻め込むレロ ブルティの影響もあるのかジョージアチームは強力なスクラムを軸に強化してきました。
ナショナルチームのユニフォームには背中にブドウの蔦が刺繍されています。これは古代の人々が戦争に赴く際、必ずブドウの蔦を背負っていったことに由来しているのだそうです。
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