グラタン ドーフィネ風(gratin à la dauphinoise)は、グラタン ドゥ ポンム ドゥ テール(gratin de pommes de terre)とも呼ばれる伝統料理で、「ポテトのクリーム煮のグラタン」のことです。フランス南東部に位置するドーフィネ地方の代表的な家庭料理です。
それはフランスとスイスにまたがっているアルプス山脈の山村では、昔から乳牛の放牧が盛んでバターや生クリーム、チーズなどの加工品を作ってきたことと、この地域は気候的に農作物を生産するのが難しく、特にジャガイモやタマネギは長い冬を越すのために無くてはならない食糧だったことが強く影響したといわれています。
冬になると貯蔵していたジャガイモを出してきて、薄切りにしてからスライスしたタマネギと共に鉄鍋に並べ、搾りたての濃い牛乳を注いで暖炉の灰に埋めてコトコト煮込んで作るポテトのクリーム煮。こんがり焼けたお焦げを掻き削る(gratter:グラテ)のが美味しいことからグラタンという料理名が生まれたほどです。
- ジャガイモ(8mmスライス)
- 600g
- 牛乳
- 200ml
- 食塩
- 適量
- コショウ
- 適量
- ニンニク(みじん切り)
- 1片分
- 生クリーム
- 100㏄
- バター
- 適量
- グリュイエール(すりおろす)
- 50g
- 鍋にジャガイモと牛乳を入れて弱火にかけ、柔らかくなるまで煮る。
- 塩コショウで味を整えたら、ニンニクと生クリームを回し入れて軽く煮る。
- 耐熱皿にニンニク(分量外)をこすりつけて香りをうつし、バターを塗る。
- 2を耐熱皿に盛り付けたら上からグリューエールを散らし、230℃のオーブンで10~15分間焼く。
ドフィノア・ポテトは、フランスのドーフィネ地方の代表的なポテトのクリーム煮。アルプス山脈を擁するドーフィネ地方では秋に収穫したジャガイモを薄切りにして鉄鍋にならべ、牛乳をたっぷり入れて作ったドフィノア・ポテトにチーズを振り掛け、鍋ごと暖炉の灰に埋めてグラタンを作る風習がありました。これがグラタン・ドフィノアーズと呼ばれ、ジャガイモ好きなフランス人の間で人気となり広まったそうです。
ドーフィネ地方の牛乳は乳脂肪分が高くて味が濃いのが特徴です。今回のレシピでは牛乳と生クリームを使いました。塩味を少し強めにすることで素材の味を引き立てるのもポイントです。
株式会社いちまる 食品事業部 営業部 ブラ・ド・シェフ営業課
本部 :TEL:054-628-4115 FAX:054-628-8134
東京営業所:TEL:03-6809-2723 FAX:03-6809-2724
大阪営業所:TEL:06-6195-8477 FAX:06-6195-8478