ポルトガルは海に面しているため、魚介類を使った料理も多数あります。特にバカリャウ(塩蔵した干タラ)は沿岸地方だけでなく内陸部でも好まれています。沿岸で獲れる魚介類が多数あるのに、数百年前から伝統的に遠い北方(グランド・バンクス)まで行って獲ってくるタラを頻繁に食べる習慣があり、どの家にも先祖から受け継いた我が家の自慢料理が存在するそうです。中でもボリニュス・デ・バカリャウは、ポルトガル料理の特徴をよく表していている料理です。この料理は植民地から持ち帰ってきた食材を組み込んで独自の料理に発展させてきたということが感じられ、コリアンダーを合わせるのも特徴的です。
サラダ・デ・フェイジョン‐フラーデもアフリカ原産の黒目豆(白ささげ)や地中海沿岸地域が原産とされているコリアンダー(イタリアンパセリでも良い)を使ったサラダで、今回のメニューではツナ缶をあわせてあります。ポルトガルは缶詰王国といわれるほど多種多様な缶詰があり、当然、ツナ缶を使った料理も多数存在しアレンジされています。Pastéis de bacalhau(ジャガイモとバカリャウのコロッケ)のような伝統料理もバカリャウの代わりにツナ缶を使うこともあるようで、現地ではタスカ(小さな居酒屋)などでも提供されています。
- ツナ缶(まぐろ油漬 ライトミート、油を切る)
- 120g(2缶分)
- 黒目豆(乾燥)
- 200g
- セロリ
- 60g
- 食塩
- 0.8g
- 紫タマネギ(スライス)
- 60g
- トマト(角切り)
- 50g
- ニンニク(みじん切り)
- 4g
- コリアンダー(ざく切り、イタリアンパセリ代用可)
- 8g
- セロリの葉
- 適量
- Ⓐ 赤ワインビネガー
- 30g
- Ⓐ オリーブオイル
- 25g
- Ⓐ 食塩
- 少量
- Ⓐ コショウ
- 少量
- 黒目豆は水戻しせず豆の三倍程度の水で30~40分茹でて、水を切っておく。
- セロリは1㎝程度にカットし、塩をまぶしておく。
- Ⓐの材料を合わせてドレッシングを作る。
- 黒目豆、セロリ、紫タマネギ、トマト、ニンニク、ツナ缶とドレッシングを混ざ合わせる。
- 皿に盛り付け、コリアンダーとセロリの葉をトッピングする。
サラダ・デ・フェイジョン‐フラーデで使う黒目豆はささげの一種でポルトガルではフェイジョン‐フラーデと呼ばれています。フェイジョンは豆を総称する単語で、フラーデは修道士とか兄弟という意味です。黒目豆は水戻しする必要がなく、そのまま茹でることができます。癖のない味なので、色々な食材と合わせやすく味付けもしやすいのが特徴です。
また、ボリニュス・デ・バカリャウは、バカリャウやパンにコリアンダーやパセリ、ミント、ニンニクを混ぜてハンバーガーのパティのような生地を作ってオリーブオイルで平たく焼き上げ、最後にポーチドエッグのような半熟卵を乗せることで、単調になりがちなパティに爽やかなアクセントを加え、卵黄と混ぜて食べると美味しさが増すという独特な組み合わせです。
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