「世界最古のワイン生産地」として有名なジョージアは5000メートル級の山が連なる大コーカサス山脈の南麓にある国です。山脈の影響で比較的温暖な気候に恵まれているために食材が豊富にあり、周辺地域の影響を受けつつ独自の料理が発達してきました。
中でも国中で日常的に食べられているのは鶏肉です。鶏料理には、丸鶏を捌いて骨を抜いて焼き上げるタバカをはじめ、シュクメルリやサツィビ、トマケリ、チャホフビリなど、数えきれないほどの料理があります。
シュクメルリは人里離れ高い山々に囲まれたシュクメルリ村(標高1,700m)で作られてきた郷土料理です。鶏肉を鉄板で焼いてからコリアンダーやフェネグリークなどの香辛料とニンニク風味を効かせたクリームソースを作り、土鍋で煮込みます。現地には牛乳を入れるタイプと入れないタイプがありますが、どちらも驚くほどニンニクを沢山使った濃厚なソースがトロリと鶏肉に絡み体の中から元気になるような味わいです。
※ このレシピは実際に開発段階で使っていたものです。一度に作る量や火加減、タイミング、調理器具などによって仕上がりが変化するので、一部の調味料は“適量”としました。
- 鶏もも肉(角切り)
- 600g
- 大豆油
- 適量
- 無塩バター
- 50g
- ニンニク(みじん切り)
- 90g
- チキンブイヨン
- 400㏄
- 牛乳
- 200㏄
- 生クリーム
- 160㏄
- コリアンダー(粉)
- 1g
- フェヌグリーク(粉)
- 3g
- 砂糖
- 適量
- コショウ
- 2g
- パプリカ(粉)
- 適量
- コリアンダー(生)
- 適量
- 鶏もも肉に塩コショウをして下味をつける。
- 厚手の鍋に大豆油をしいて火にかけ、①を焼いたら一旦取り出す。
- ②の鍋にニンニクを入れ、弱火で香りを出す。
- チキンブイヨンを入れて沸かしたら、コリアンダー(粉)とフェヌグリーク(粉)を加える。
- 牛乳と生クリームを加えて濃度が出るまで煮詰める。
- 鶏肉を鍋に戻し、砂糖、食塩、コショウを加えてから約3分間弱火で煮込む。
- 皿に盛り付けてからパプリカパウダーを振りかけ、コリアンダーを乗せる。
シュクメルリはジョージア人の誰もが知っている料理だそうです。そこで、40年以上に発刊された専門書をはじめ、沢山のレシピ本や海外のウェブサイトなどを色々と調べてみました。その結果、ジョージアの歴史や文化など色々と知ることができ、本場の味に近づけるためのポイントを学ぶことができました。幸運なことに実際に作った料理を何度も在日ジョージア人の皆様に試食していただくことができたお陰で、「ジョージアの方達が本当に美味しいと思ったシュクメルリ」を商品化することに成功しました。
商品の発売は、2022年5月26日(木)を予定しています。ECサイトで予約注文もできますので是非ご利用ください。
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