日本でも大人気のグリーンカレー。タイ語で「ゲーン・キャオ・ワーン」と呼びます。ゲーンは汁物を指し、キャオは緑色、ワーンは甘いという意味なので、「甘味のある緑色の汁物」ということになります。レッドカレーはゲーン・ペット・デーン(赤くて辛い汁物)、イエローカレーはゲーン・マッサマン(イスラム風の汁物)と呼びます。そして、「ゲーン・キャオ・ワーン」の後ろについているムーは豚肉のこと。「ゲーン・キャオ・ワーン・ムー」だと豚肉のグリーンカレー、「ゲーン・キャオ・ワーン・ガイ」になると鶏肉のグリーンカレー、「ゲーン・キャオ・ワーン・ヌア」は牛肉のグリーンカレーになります。
意外なのはレッドカレーとグリーンカレーの違いです。実は両方とも同じような材料を使ってつくりますが、レッドカレーの場合は乾燥させたプリック・ヘーン(赤唐辛子)を使ったり生のプリッキーヌ・ヘン(青唐辛子)をトッピングしたりし、グリーンカレーでは生のプリック・チーファー(青唐辛子)などを使うので色や辛味が変化します。
タイではゲーン・キャオ・ワーンは、センミーと呼ばれる細い米粉麺に掛けて食べるのが一般的です。もちろん、ライスに掛けることも普通ですが、日本と違うのは予めご飯に掛けるのではないところです。センミーやライスを盛り付けた皿に、ゲーン・キャオ・ワーンを少しずつ乗せ、その都度混ぜながら食べるのが流儀です。
- シチュー用ポーク(1㎝スライス)
- 360g
- サラダオイル
- 27g
- ナス(4㎝くし切り)
- 4本分
- タケノコ(水煮、スライス)
- 200g
- 緑ピーマン(4つ割り)
- 2個分
- 赤ピーマン(8つ割り)
- 1個分
- 赤唐辛子(生)
- 4本
- バイホラパー(みじん切り)
- 20g
- ショウガ(みじん切り)
- 10g
- バイマックルー
- 5枚
- グリーンカレーペースト
- 100g
- ココナッツミルク
- 500㏄
- ナンプラー
- 72g
- 砂糖
- 32g
- 水
- 150㏄
- バイホラパー(トッピング用)
- 少量
- サラダオイルをひいたフライパンを火にかけ、シチュー用ポークの表面を焼き軽く色付いたら取り出しておく。
- ①のフライパンにグリーンカレーペースト、ショウガを入れて炒め香りを出す。
- ナス、タケノコ、赤唐辛子を加えて炒める。
- 水とココナッツミルクを混ぜ合わせたら、③の上から円を描くように少しずつ2回に分けて入れる。
- 砂糖とナンプラーを加えてたら素早く混ぜ合わせて火を止め、バイホラパー(みじん切り)を加えて香りをつける。
- 皿に盛り付け、仕上げにバイホラパーの葉をあしらう。
ゲーン・キャオ・ワーンはセンミーという細い米粉麺に掛けるのが人気ですが、米粉麺にもセンミー以外に中太のセンレック、平太のセンヤイなどがあり、小麦粉で作る中華麺をバーミー、緑豆春雨をウンセンと呼びます。これらを総称してクエッティアオと呼び、料理によって使い分けます。特に米粉麺を使った麺料理のことをカノムチーンと呼んで区別しているそうで、センミーを茹でてから水を切ってこんもり盛付けたら具とスープを少しずつ掛けてからスプーンで麺を切りながら混ぜて食べます。最近は日本にも輸入されているので本場のセンミーを手に入れられますが、以前は在日タイ人達がゲーン・キャオ・ワーンを食べる時、日本の素麺に掛けて食べていたそうです。実際、昔のレシピ本には素麺を添えるレシピが掲載されています。
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