マレーシアは、マレー系をはじめインド系、中国系など多くの民族が共存している多民族国家です。そのため、料理もそれぞれの民族が受け継いできたものや互いに影響し合って変化したものなどバラエティに富んでいます。
ナシ・ゴレンはミー・ゴレン、ラクサ、サテーなどで知られているマレー料理を代表する一品です。
マレー料理はインドネシア料理と似ているものも多く、ナシ・ゴレンも同じ名前の料理がインドネシアでも定着しています。マレー語とインドネシア語は似て非なる単語も多いようですが、ナシ・ゴレン(nasi goreng)の場合はスペル、読み方が一致していて、ナシは「ご飯」ゴレンは「炒める」という意味も同じです。
しかも具材を炒めてからご飯を入れて炒め合わせ、調味料を加えて味付けするといった調理工程も同じです。炒めたご飯の上に目玉焼きやフライドエッグ、炒り卵を乗せるという盛付のスタイルもほぼ同じといえそうです。
ナシ・ゴレンはマレーシアの場合はマレー風が、インドネシアの場合はジャワ島の味付けがスタンダードとされていますが、地域やお店(屋台)、家庭によって違いがあり多種多様なナシ・ゴレンが存在するので色々なタイプを試してみて、自分好みの味を見つけるのがよさそうです。(インドネシアのサンバルは生唐辛子を使い、マレーシアでは乾燥唐辛子を使うことが多いようです。)
- シチュー用ビーフ(1.5㎝角切り)
- 200g
- ジャスミンライス
- 260g
- ピーマン(1㎝角切り)
- 60g
- タマネギ(1㎝角切り)
- 130g
- サラダオイル
- 40g
- 卵
- 4個
- Ⓐ タマネギ(すりおろし)
- 60g
- Ⓐ ニンニク(すりおろし)
- 15g
- Ⓐ ショウガ(すりおろし)
- 10g
- Ⓐ 干しエビ(みじん切り)
- 15g
- Ⓐ ナンプラー
- 35g
- Ⓐ トマトケチャップ
- 30g
- Ⓐ 食塩
- 6g
- Ⓐ カレーパウダー
- 2g
- Ⓐ チリパウダー
- 1g
- Ⓑ ニンジン(短冊切り)
- 60g
- Ⓑ キュウリ(短冊切り)
- 80g
- Ⓑ 赤ピーマン(短冊切り)
- 40g
- Ⓑ 黄ピーマン(短冊切り)
- 40g
- Ⓑ タマネギ(くし切り)
- 80g
- Ⓑ 醸造酢
- 40g
- Ⓑ チリパウダー
- 1g
- Ⓑ 砂糖
- 18g
- Ⓑ 食塩
- 5g
- Ⓑ 水
- 30㏄
- グリーンリーフ
- 4枚
- ジャスミンライスを1.3倍の水で炊いておく。
- Ⓑの材料を全部合わせて漬け込みアチャー(ピクルス)をつくる。
- Ⓐの材料を全部混ぜ合わせてサンバルをつくる。
- 火にかけたフライパンにサラダオイル(約20g)をひき、タマネギを炒める。
- ピーマンとシチュー用ビーフを加えて炒め合わせる。
- ご飯とサンバルの半量を加え、全体に味がなじむように炒める。
- 別のフライパンサラダオイルをひいて火にかけ、目玉焼きをつくる。
- 皿に⑥を盛り付け、グリーンリーフとアチャーを添えてから目玉焼きを乗せる。
スパイスやハーブをふんだんに使って辛味や酸味をつけ、ココナッツミルクでまろやかさを出すものが多いとされているのがマレー料理の特徴。
そのほかにも南インドがルーツになっている料理が多いインド系や広東地方や華南地方の料理がマレー風やインド風に変化した中国系、15世紀頃から19世紀後半までの間に移民してきた中国系の男性とマレーシアの女性が結婚したことで育まれたといわれているニョニャ料理など多民族国家ならではのルーツと融合がマレーシアの食文化を支えています。近年、人気の観光地として定着してきたマレーシア。有名な料理の成り立ちを知ると楽しさや美味しさが増しそうです。
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