サラダ・ニソワーズはサラダ・リヨネーズと並ぶフランスを代表するサラダとして知られ、世界中で食べられています。ニソワーズとはプロヴァンス地方に位置するコート・ダジュールの中心都市ニースに由来する「ニース風」という意味。
一般的に知られているサラダ・ニソワーズにはトマトやインゲン、ジャガイモ、ツナ缶、アンチョビ、黒オリーブ、ゆで卵などを混ぜ合わせ、オリーブオイルやヴィネガーで作るソース・ヴィネグレットで味付けします。しかし、本場ニースでは「インゲンやジャガイモなど火を通した野菜は入れない。」という伝統的な作り方も根強くのこっています。これは、サラダ(salade)という言葉はラテン語で塩を意味するsalが語源になっていて、生野菜に塩をふっただけのものがサラダの原型だからです。現在、一般的に知られているサラダ・ニソワーズに茹でたインゲンやジャガイモが入るようになったのは比較的最近のことのようです。
また、サラダ・ニソワーズは初夏から夏にかけて作られていた郷土料理がルーツとされています。これは、初夏になると地中海ではマグロ漁が始まり、アンチョビも作られていたため、旬の夏野菜と合わせて食べる習慣があったからです。そのため、サラダというにはボリュームが多く、パンを添えてメインディッシュとして食べられていました。
その後、ツナ缶やアンチョビなどの加工品や、インゲンやジャガイモなど火を通した野菜も使われるようになったことで年中美味しく食べられるサラダとして世界中に広まりました。
- ジャガイモ(塩ゆで、一口大カット)
- 600g
- トマト(湯むき、1/8カット)
- 300g
- 卵(固ゆで、1/4カット)
- 4個
- ブラックオリーブ
- 16個
- ライトミート(ツナ缶)
- 180g
- さやいんげん(塩ゆで)
- 100g
- チコリ
- 60g
- アンチョビ(缶詰)
- 14g
- サニーレタス
- 100g
- Ⓐ マスタード
- 7g
- Ⓐ 白ワインヴィネガー
- 60g
- Ⓐ オリーブオイル
- 140g
- Ⓐ 食塩
- 適量
- Ⓐ コショウ
- 適量
- チコリとサニーレタスは一口大にちぎって氷水につけておく。
- Ⓐの材料をよく混ぜてソース・ヴィネグレットをつくる。
- ボールにジャガイモ、インゲン、ツナ缶を入れ、ソースヴィネグレット(1/4程度)を和える。
- 別のボールに水けを切った①を入れ、ソースヴィネグレット(1/4程度)を和える。
- 皿に④を盛り付け、③を乗せる。
- ゆで卵、アンチョビ、トマト、ブラックオリーブを散らし、残りのソースヴィネグレットをふり掛ける。
南仏プロヴァンス地方は、地中海に面しているため地中海性気候の温暖な地域です。冬にはコート・ダジュールなどの高級避寒地に多くの人たちが訪れます。プロヴァンス地方はローマ帝国の属州の一つだった歴史があるほどイタリアの影響を受けています。気候風土や歴史的背景もあってトマト、黒オリーブ、アンチョビ、ニンニクといったイタリア料理と共通する食材を使っている料理がたくさんあり、このような食材を使ってニース近郊で食べられている料理のことをア・ラ・ニソワーズと呼んでいます。
株式会社いちまる 食品事業部 営業部 ブラ・ド・シェフ営業課
本部 :TEL:054-628-4115 FAX:054-628-8134
東京営業所:TEL:03-6809-2723 FAX:03-6809-2724
大阪営業所:TEL:06-6195-8477 FAX:06-6195-8478