日本でも知名度が高いビーフストロガノフですが、実際は食べたことの無い人が多いメニューでもあります。ビーフストロガノフは細切りの牛肉とマッシュルームをサワークリームが入ったソースで軽く煮込んだロシア料理で、料理名の由来には諸説あるようです。その一つが、その昔、ロシアの豪商で後に伯爵にまで上り詰めたストロガノフ家の晩餐会での出来事です。晩餐会当日になって急に来客が増えてしまったことがあり、その時に料理長が機転を利かせてステーキ用の肉を細く切って煮込みで提供したという逸話がビーフストロガノフのルーツという話です。
今回のレシピもそうですが、現在ホテルやレストランなどで提供されているメニューは、フォンドヴォーやデミグラスソースを使って味付けしたものにサワークリームを混ぜるか仕上げにかけるといったものが殆どですが、本来はサワークリーム主体の白っぽい見た目の料理だったようです。
- シチュー用牛ほほ肉
- 240g
- シチュー用牛ほほ肉(肉汁)
- 60g
- バター
- 20g
- タマネギ(粗みじん切り)
- 60g
- マッシュルーム(スライス)
- 8個分
- 赤ワイン
- 30g
- デミグラスソース
- 200g
- サワークリーム
- 適量
- 小麦粉
- 少量
- パプリカパウダー
- 少量
- 食塩
- 少量
- コショウ
- 少量
- バターライス
- 適量
- パセリ
- 少量
- シチュー用牛ほほ肉を棒状にカットし、小麦粉・パプリカを少量まぶす。
- バターでタマネギ・マッシュルームを炒める。
- 牛ほほ肉を入れて軽く炒めたら赤ワインを入れる。
- シチュー用牛ほほ肉(肉汁)・デミグラスソース・サワークリームを入れて軽く煮込む。
- 塩・コショウで味を調えて盛り付け、サワークリーム・バターライス・パセリを添える。
皆様ご存じの通り、通常、ビーフストロガノフには牛ヘレを使用します。牛ヘレは脂が少ない部位なのでレアに仕上げるステーキやポワレのような料理であれば柔らかな食感に仕上げることができます。しかし、煮込み料理のようにしっかりと火を通す料理の場合、パサパサした食感になってしまいがちです。そこで当社の一次加工品の中でもゼラチン質の多いシチュー用牛ほほ肉をストロガノフにつかってみました。これなら宴会料理などでも美味しいストロガノフを供することができると思います。
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