ベトナム料理に共通しているのは、お箸を使い主食である米(ご飯や麺類)や料理を食べること。辛いスパイスを大量に使うような料理はほとんど存在しないという点です。ベトナムの各地で昔から根付いてきた郷土料理に中国料理が融合したり、フランスの影響を受けたりしてきました。そのせいで、北部ではご飯と主食、スープを食べることが多く、麺料理では米粉をつかったフォーやビーフンが多くみられます。南部では小麦粉を使った料理も多く、米粉と小麦粉をブレンドしてつくるバイン・ミー(小麦を使った生地という意味)なども食べられています 。
ベトナム料理の中で最も良く知られ、日本でも人気のあるフォーは、1900年頃からハノイで生まれた料理といわれています。それは、ベトナムの北部に位置するハノイで昔から稲作が盛んだったことに由来します。この地域では米を炊いたり麺に加工したりした料理が多く、塩味や醤油味など中国の影響を受けた味付けが定着していました。因みにフォーは米粉を水で溶かして固まったところを細切りしたもので、茹でると柔らかくてつるつるとした喉越しが特徴の麺です。
現在、フォーにはフォー・ボー(牛肉のフォー)やフォー・ガー(鶏のフォー)をはじめ様々な種類が知られていますが、牛骨スープに火を通した牛肉を入れたフォー・ボーが元祖です。
お店では牛骨や鶏ガラから煮だした透明なスープに茹でたフォーを入れ、蒸し鶏や薄切りにした牛肉、肉団子を具材として入れます。モヤシやニラ、ベトナムバジルやコリアンダー、唐辛子やチリソース、レモンやライムなどを注文するし、好きな味付けに仕上げて食べるのが流儀です。
- シチュー用ビーフ(拍子切り)
- 300g
- シチュー用ビーフ(肉汁)
- 100g
- フォー(乾麺)
- 300g
- タマネギ(スライス)
- 150g
- もやし
- 100g
- 水
- 1000㏄
- ニョクマム
- 大さじ3
- 砂糖
- 少量
- 食塩
- 少量
- コショウ
- 適量
- パクチー(ざく切り)
- 10g
- 万能ねぎ(またはニラ、ざく切り)
- 20g
- ミント
- 適量
- レモン(くし切り)
- 1/2個分
- Ⓐ ニンニク(スライス)
- 1片分
- Ⓐ 唐辛子(輪切り)
- 1本分
- Ⓐ サラダオイル
- 50㏄
- フォーは約1時間、水に浸して戻しておく。
- フライパンにサラダオイルとニンニク、唐辛子を入れて弱火にかけ香味油をつくっておく。
- 鍋に水とシチュー用ビーフ(肉汁)、ニョクマム、食塩、コショウ、砂糖を入れて火にかけ、スープを作る。
- タマネギとモヤシをサッと湯通しする。
- 別の鍋に湯を沸かし、フォーを茹でる。(1分~1分30秒)
- 器にスープをそそぎ、フォーを入れたらタマネギとモヤシ、牛肉を乗せる。
- 万能ねぎ、パクチー、ミントを乗せ、香味油をかける。
- 好みでレモン汁(ライム汁でも良い)をかける。
ベトナムにはフォー専門店が多数あり、朝食を中心に良く食べられています。チェーン店もあって、夜中まで開店している店もあるほどフォーは定番料理になっています。
フォー・ボーにも様々なバリエーションがあり、調理方法によって区別されています。例えばしっかり火を通した牛肉が入るとフォー・ボー・チン、生の牛肉を乗せて熱々のスープで半生にするフォー・ボー・タイ、生の牛肉と茹でた薄切り牛肉を乗せるフォー・ボー・タイ・チン、炒めた牛肉が入るフォー・ボー・タイ・ラン、牛肉と麺を炒めるとフォー・ボー・チャオなど。ベトナムのフォー専門店には、麺の種類が一つだけで具材を変化させて提供するタイプと、具材のバリエーションはあまりない代わりに麺の種類を変えて提供するタイプがあるようです。
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