ジョージアは東側に広がるアジア諸国と西側に広がるヨーロッパ諸国が交わる場所に位置し、豊かな自然に恵まれたこともあって3,000年以上前にジョージア系の王国が建国されました。ジョージアを含むコーカサス地方は「文明の十字路」と呼ばれ、アジアとヨーロッパを結ぶ貿易や交通の要所として重要な役割を担ってきました。
そのため昔から様々な民族や文化や宗教が入り混じり、共存していました。宗教や人種を区別し、万人を受け入れる習慣は「客人は神様からの遣い。」とか「友にはワインを。」といった諺に表れています。
一方で、様々な人や文化を受け入れつつも独自の文化を頑なに守っている面もあります。特にジョージア料理の最も特徴的なのはコリアンダーが入るものが多いことです。スパイス(パウダー)は調味に、ハーブ(生葉)は料理のトッピングなどに使います。その他にはソースにクルミや豆を入れたり、ザクロやイチジク、かんきつ類を使ったりすることが多く、この国独特の料理もあれば中東の料理と似ているものも多数あります。
ホウレンソウのプハリにもニンニクやクルミをふんだんに使い生のコリアンダーやパセリを刻んでホウレンソウの味を引き立てます。
- ホウレンソウ
- 200g
- クルミ
- 60g
- ニンニク(みじん切り)
- 50g
- タマネギ(みじん切り)
- 60g
- フェネグリーク(パウダー)
- 2g
- コリアンダー(生)
- 8g
- パセリ(生)
- 8g
- チリパウダー
- 1g
- 白ワインビネガー
- 6㏄
- オリーブオイル
- 適量
- 食塩
- 少量
- 黒コショウ
- 少量
- ザクロの種
- 少量
- ホウレンソウは塩ゆでして水けを切り、みじん切りにする。
- コリアンダーとパセリはみじん切りにする。
- クルミは乾煎りしてから細かく刻む。
- ニンニクとタマネギを少量のオリーブオイルで軽く炒め、冷ましておく。
- ①②③④を混ぜ合わせたら、フェネグリーク、チリパウダー、白ワインビネガー、オリーブオイルを混ぜ合わせ、塩コショウで味を整えてから冷蔵庫に入れて味をなじませる。※ 生地の硬さはオリーブオイルで調整する。
- ボール状に丸めて皿に盛り、ザクロを飾る。
三回連続でお届けしたプハリ。新鮮な野菜やハーブ類、スパイスなどを使ったジョージアを代表する前菜の一種です。今回は、ビーツのプハリ、キャベツのプハリ、ホウレンソウのプハリでしたが、ほかにもニンジンのプハリなどもあります。定番はビーツのプハリで年中どの家庭でも作られているそうですが、特に冬に人気が高まるのだそうです。プハリはクルミやビネガー、タマネギ、ニンニクを入れるので、肌を整えたり、血行を良くしたり、脳を活性化する“身体によい食べ物”と認識されていています。
またザクロを乗せるのも独特です。日本でもスーパーフードとして人気が出たように、5000年以上前から「女性の果実」と呼ばれ、抗酸化作用の高いポリフェノールや女性ホルモンのバランスを整えるエストロンが含まれています。イランのザクロス山脈がその名の由来ですが、ジョージアに伝わった後に生命力の強い樹木が各家庭に作られた果樹園にサクランボやナシ、リンゴやイチジクなどと一緒に植えられたことで食べられるようになったのでしょう。
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