ロシア料理として日本人に知られているボルシチ。ボルシチ(борщ) という名前はウクライナ語から来ており、一説によると古い時代の言葉で赤いスープという意味のブリ・シチ(бурі шти) が由来だとされています。ウクライナが発祥のブリ・シチは、元々はビーツだけでなくトマトを使ったスープもボルシチとされていたようです。
これが、キエフ大公国の時代にビーツを使ったスープが各地に広まり、世界三大スープの一つと称されるほどになりました。ビーツの鮮やかな赤色が特徴的な見た目と細かく刻んだ肉や野菜がタップリと入ったタイプはウクライナ風、パンプーシュカ(パン)が添えられるのが流儀です。一方、スープにハムやソーセージを加えるのがロシア流といわれています。
ウクライナからポーランドやロシアに伝わったボルシチは各地で様々な変化を遂げていて、地域によって牛肉以外に肉団子やベーコン、ソーセージなどを入れたり、野菜も様々で、りんごを入れることもあるようです。
ビーツの甘みの素になっている栄養分はエネルギーになりやすく、体温を保つ効果もあることも理にかなっているといえます。
- シチュー用ビーフ
- 240g
- サラダオイル
- 適量
- ニンニク(粗みじん)
- 1片
- タマネギ(スライス)
- 120g
- ニンジン(千切り)
- 60g
- 白ネギ(千切り)
- 60g
- セロリ(千切り)
- 60g
- キャベツ(千切り)
- 200g
- ジャガイモ(角切り)
- 200g
- ビーツ(千切り)
- 120g
- チキンブイヨン
- 800g
- ロリエ
- 1枚
- サワークリーム
- 大さじ2
- パセリ(粗みじん)
- 少量
- 食塩
- 少量
- コショウ
- 少量
- シチュー用ビーフを一口大にカットする。
- サラダオイルでニンニクを炒め、野菜を炒める。
- チキンブイヨンを入れて煮立たせる。
- ビーフ、ロリエを入れて10分程度煮込む。
- 塩、コショウで味を調えて器に盛り、サワークリーム、パセリをトッピングする。
国内にロシア料理専門店は多くありませんが、ビーフストロガノフやピロシキと並んでボルシチも知られているメニューですね。ロシア料理は9世紀にロシアが建国されてから東欧諸国の文化を融合させながら永い歴史をたどってきました。その中でも、以外と知られていないのが現在のフランス料理に於ける料理の提供の仕方です。昔、フランスではオードブルからスープ、肉料理など全てが大皿に盛り付けられて同時に提供されていたそうです。19世紀初頭にロシアから赴任してきた大使が一品ずつ提供して出来たての料理を食べることのできるロシア式のサービスでフランス人達をもてなしたのだそうです。ロシアと東欧諸国が食文化の面でも交わって変化していったことを知るとロマンを感じますね。
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