インドの南西に位置するモルディブ共和国はサンスクリット語のMALA(花輪)とDEEP(島々)が合体したMalodheep(マローディープ) という言葉にルーツがあります。現在公用語として使われているディベヒ語でも“島々の花輪”という意味がある通り、小さな島々が約1200もあって美しい環礁群を形成しています。
モルディブの人々は昔から近海で獲れる魚を毎日食べていて、中でもカツオは全漁獲量の7割を占めています。ディベヒ語で魚を意味するMas(マス)という単語はカツオを指す言葉と同じというほどカツオは人々にとって身近で大切なタンパク源なのです。
カツオを使った伝統的な料理の中で代表的なものとされているのがマス リハ(Mas Riha)で、直訳するとMas(魚=カツオ)のRiha(カレー)です。マスリハには必ずカツオ(またはマグロ)やギテヨミルス(モルディブの唐辛子)、ショウガ、ニンニク、ターメリック、チリ、カルダモン、シナモン、フェンネル、クミン、カレーリーフ、パンダナスリーフ、ココナッツミルクを使います。ロシ(Roshi)という平らなパンかライスとともに供され、Fiyaa Satani(フィアサタニ)というオニオンサラダを添えることが多いそうです。
- カツオ(生食用)
- 400g
- Ⓐ ターメリック(パウダー)
- 適量
- Ⓐ チリ(パウダー)
- 適量
- Ⓐ シナモン(パウダー)
- 適量
- Ⓐ コリアンダー(パウダー)
- 適量
- Ⓐ クミン(パウダー)
- 適量
- Ⓐ カレー粉
- 適量
- Ⓐ カルダモン(パウダー)
- 適量
- サラダオイル
- 大さじ3
- ニンニク(すりおろし)
- 16g
- ショウガ(すりおろし)
- 16g
- タマネギ(粗みじん切り)
- 180g
- ココナッツミルク
- 560g
- 黒コショウ
- 少量
- 食塩
- 適量
- 上白糖
- 4g
- カレーリーフ
- 3~4枚
- パンダナスリーフ(5センチ幅カット)
- 5枚
- かつお節(粉)
- 1g
- スコッチボネットチリソース
- 15g
- 赤唐辛子(生、2mm小口切り)
- 8g
- カツオを1.5㎝程度にスライスする。
- Ⓐの香辛料を全て混ぜ合わせておく。
- 鍋にサラダオイル、ニンニク、ショウガを入れ、弱火で炒めて香りを出す。
- タマネギを加えて甘味が出るまで炒める。
- 香辛料を加えて香りが出るまで炒め合わせる。
- ココナッツミルクを2~3回に分けて加え、混ぜ合わせる。
- 黒コショウ、塩、砂糖、カレーリーフ、パンダナスリーフを加えて煮込む。
- とろみがついてきたら、カツオ、かつお節粉、スコッチボネットチリソース、赤唐辛子を入れる。
- 沸騰したら火を止め器に盛る。
- バスマティライスがロシと一緒に食べるとより本格的です。
モルディブは熱帯性気候のため、カツオやマグロをはじめ近海で獲れた魚は鮮度保持が難しかったことから古来より、鮮度低下を抑えて保存を高めると同時に防虫を目的とした塩干や焙乾などの加工技術が発達したそうです。
日本のなまり節に似ているワローマス、荒節に似ているヒキマス、煮汁を濃縮したリハークルという調味料、ヒキロヌアリという塩蔵カツオ、缶詰など。日本の加工品とも共通する面が多数あります。
マス リハは、スパイスやハーブの辛味や香りがカツオの旨味と混ざり合い、ココナッツミルクの甘さや香りが全体を包み込んでいます。これを食べるとモルディブにカツオとココナッツが欠かせないことを実感しますよ。
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