マッサマンカレーは、タイ語でゲーン(ケーン)・マッサマンと呼ばれています。ゲーンは汁物、マッサマンはイスラム教徒を意味するので、「イスラム教徒のスープ」ということになります。実はタイ人の中では有名ではなかったマッサマンカレー。アメリカのCNNgoという人気情報サイトが2011年に発表しはじめた「World's 50 most delicious foods.」(世界で最も美味な料理ランキング50)の初年度に一位を獲得したことがきっかけで注目されはじめました。
この料理は、17世紀にアユタヤ王朝を発展させ黄金期を築いたナーラーイ大王の時代にペルシアから来た商人たちによって伝えられたのがルーツとされています。ナーラーイ大王はイギリスやフランス、オランダやギリシャなどヨーロッパの国と交易したり、宗教や文化を取り入れたりしつつ、周辺諸国との貿易も積極的に行いました。
一方、煮込みが中心で種類も豊富なペルシアの料理は、色々なハーブや香辛料を使いますが、北インドやパキスタンの料理ように辛くないのが特徴です。ご飯も食べる習慣があるペルシアから来た商人たちは、マレー半島を海のシルクロードの要衝としていました。この地域でイスラム教が広まったのはこのような歴史が背景にあり、現地で手に入りやすい食材や食文化と融合していったのでしょう。
- 鶏もも肉(角切り)
- 200g
- 白コショウ(下味用)
- 適量
- 食塩(下味用)
- 適量
- ジャガイモ
- 150g
- Ⓐ 赤唐辛子(乾燥)
- 10g
- Ⓐ カー(スライス、なければショウガ)
- 10g
- Ⓐ レモングラス(すりおろし)
- 3本分
- Ⓐ パクチー(根、みじん切り)
- 1本分
- Ⓐ ニンニク(すりおろし)
- 15g
- Ⓐ ホームデーン(紫タマネギ、みじん切り)
- 80g
- Ⓐ タマネギ(みじん切り)
- 15g
- Ⓐ カピ
- 5g
- Ⓐ シナモン(パウダー)
- 5g
- Ⓐ 八角(パウダー)
- 5g
- Ⓐ グラワーン(カルダモン、パウダー)
- 5g
- Ⓐ サラダ油
- 適量
- ニンニク(すりおろし)
- 1片分
- ショウガ(すりおろし)
- 10g
- タマネギ(スライス)
- 100g
- ピーナッツ(粗みじん切り)
- 20g
- ココナッツミルク
- 400g
- チキンブイヨン
- 400㏄
- ナンプラー
- 45g
- 穀物酢
- 少量
- パームシュガー(なければ砂糖)
- 50g
- 食塩
- 適量
- うま味調味料
- 少量
- サラダ油
- 適量
- Ⓐの材料でマッサマンカレーペーストをつくる。
- 赤唐辛子はぬるま湯に浸して柔らかくし、種を取ってからみじん切りにする。
- レモングラス、パクチー、ニンニク、紫タマネギ、タマネギ、カピをミキサーに入れペースト状にする。
- フライパンにサラダ油をしいて弱火にかけ、八角、シナモン、カルダモンを炒めて香りを出す。
- ③のペーストに④のスパイスを混ぜ入れる。
- 鶏もも肉に塩コショウで下味をつけてからフライパンで焼いておく。
- ジャガイモは皮付きのまま下茹してから皮を剥き、一口大にカットする。
- 鍋にサラダ油をしいて弱火にかけ、ニンニクとショウガを入れて香りを出す。
- タマネギを加えて甘味がでるまでソテーする。
- ⑤のマッサマンカレーペーストを大さじ3程度入れて炒め合わせ、全体を馴染ませる。
- チキンブイヨンを加えてペーストを伸ばして沸騰させ、砂糖、塩を入れて煮込む。
- ⑤の鶏肉と⑥のジャガイモを入れる。
- ココナッツミルクを2、3回に分けて混ぜ入れ、沸騰させる。
- ピーナッツを加え、ナンプラーと穀物酢、うま味調味料を入れて一煮立ちさせる。
今回は、マッサマンカレーペーストを自作するレシピを紹介しました。材料をそろえることを考えるとペーストを作るだけでもかなり大変ですよね。マッサマンカレーペーストは色々な商品が市販されているのでそれでも良いと思います。
ココナッツシュガーを砂糖で代用する場合、甘さは好みで調整してみてください。現地ではビターオレンジのジュースを加えることもあるようです。
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