ペルーは南米の太平洋側に位置し、天空都市マチュピチュやナスカの地上絵などで有名な国です。その長い歴史を通じて先住民たちが伝えてきた食材や調理法があり、標高の低い海岸地方のコスタでは魚介類やお米が食べられてきました。一方、標高の高いアンデス高原のシエラではトウモロコシやジャガイモ、キヌアなどを栽培したり牧畜が行われてきました。また東部に流れるアマゾン川流域のモンターニャではイモ類や豆類を栽培したり野生の鳥獣類を獲ったりしてきました。このように国土の広いペルーにも地理的条件や気候などによってそれぞれの食文化が育まれてきました。
その後、インカ帝国がスペイン人によって制圧されたことで人やモノや文化が交じり合い、その地に合った料理に進化していきました。
メネストロンは、イタリアのミネストローネをルーツに持つ料理と考えられていますが、トマトは使わずほうれん草とバジルをピューレにした緑色が特徴的です。具材のパターンは色々あるようですが、ほうれん草のスープにパスタを入れるという点は共通しています。
- シチュー用ビーフ(1~1.5㎝ダイス)
- 240g
- キャッサバ(5mmダイス)
- 120g
- ジャガイモ(5mmダイス)
- 160g
- ダイコン(5mmダイス)
- 80g
- 白トウモロコシ
- 80g
- グリンピース
- 30g
- ニンジン(ダイスカット)
- 60g
- 白花豆(下ゆで)
- 40g
- マカロニ
- 30g
- Ⓐ バジル
- 20g
- Ⓐ ほうれん草
- 50g
- Ⓐ ニンニク(すりおろす)
- 4g
- Ⓐ カッテージチーズ
- 20g
- 食塩
- 適量
- コショウ
- 適量
- キャッサバは皮をむいて水に浸し、毎日水を替えながら冷蔵庫内で1週間かけて毒抜きをする。
- ①を5mm程度のダイスカットにし、約1時間下茹でする。
- 白花豆は一晩水に浸してから1時間ほど煮て水を切っておく。
- 大きめの鍋に3ℓ位のお湯を沸かし、②のキャッサバ、③の白花豆、ジャガイモ、ダイコン、白トウモロコシをいれて15分ほど茹でる。
- バジル、ほうれん草、ニンニク、カッテージチーズをミキサーに入れ、少量の水とともにピューレにする。
- ⑤に⑥とシチュー用ビーフを入れ、沸騰したらペンネを入れる。
- 塩コショウで味を整え皿に盛り付ける。
イタリアのミネストローネはトマトベースが当たり前になっていますが、南米からトマト(アステカ語でトマテルが語源)が伝えられた時、トマトは観賞用としての用途でしかありませんでした。18世紀になってから食用として定着し、その後、ミネストローネの作り方がペルーに伝わったようです。ソースがトマトではなくほうれん草になったところが面白いですね。
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