春羹(しゅんかん)は鹿児島県の伝統料理。昔は猪肉を使って作られていたそうですが、現在は豚バラ肉を使うようになっています。元々中国で作られていた料理が日本に伝来した後に、京都で精進料理の一つとして変化し、さらに筍の産地である鹿児島で春の祝い料理になっていったとの事です。春羹は一言でいうと“煮しめ”の仲間で、塩漬けした豚肉と筍、大根、人参、椎茸などを炊きあげた料理です。また、文字の異なる”しゅんかん”が他にもあり、筍羹、春寒とそれぞれ使う材料によって使い分けられるのだそうです。
- シチュー用ポーク
- 240g
- ダイコン
- 320g
- ニンジン
- 160g
- ゴボウ
- 120g
- タケノコ(水煮)
- 200g
- 干しシイタケ
- 4枚
- 細ネギ
- 適量
- Ⓐ 日本酒
- 90cc
- Ⓐ 砂糖
- 25g
- Ⓐ 醤油
- 100g
- Ⓐ シチュー用ポーク(肉汁)
- 50g
- Ⓐ 水
- 800cc
- 練り辛子
- 適量
- シチュー用ポークと野菜を大ぶりに切る。
- ダイコン、ニンジン、タケノコは下茹でし、シイタケを加えてⒶで柔らかく煮込む。
- ポークを加えて10分程度煮込み、ネギ加えて軽く煮て仕上げる。
本多 真
春羹(しゅんかん)の羹は、あつもの(熱物)と読み魚や肉や野菜を入れた熱い吸い物を指します。この漢字をつかう食べ物といえば羊羹ですが、羊羹のルーツも中国で作られていた羊の肉を使った熱い吸い物なのだそうです。中国の高級食材である羊肉を模して小豆を使った料理を作ったことが和菓子の羊羹に変化していったことも面白いですね。
春羹の味付けには九州で使われる甘い醤油を使います。旨みと甘みがタップリ入った醤油の味が素材に染みこみ滋味深い味わいに仕上がり、「九州の醤油だからこの美味しさになるんだ」と実感しました。
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