日本では、パスタやピザ、魚介類や地中海野菜を使った料理をイメージする人が多いイタリア料理。
海岸線に近い地方では魚介類を使った有名な料理が沢山ありますが、内陸部や山岳地帯では肉や豆などを使った料理も豊富にあります。
特にイタリア中部のトスカーナ地方では古代ローマ時代以前からの古い歴史を抱えていて、ヨーロッパ全体に大きな影響を与えてきました。フランス料理の源流となったのもルネッサンス時代にメディチ家からカテリーヌ・ド・メディチがマルセイユを経由してフランスのアンリ2世と結婚したことにあると言われているほどです。
トスカーナ地方のフィレンツェでは、豪華絢爛な宮廷料理だけでなく農家の料理も伝えられてきました。豊かとはいえない農家では豚や羊、牛を無駄なく使うことが当たり前だったため、牛の内臓を使った「トリッパのトマト煮」やアキレス腱や牛すじを使った「レッソリファット」など煮込み料理もたくさん生まれました。トスカーナ地方は煮込み料理にもオリーブオイルを使うのが一般的で、この地方よりも北に行くとラードを使うようになるのも特徴の一つです。
- 煮込み用牛すじプレーン
- 500g
- ニンニク(みじん切り)
- 20g
- タマネギ(2mmスライス)
- 180g
- ジャガイモ(7mm輪切り)
- 180g
- ニンジン(2mm半月切り)
- 120g
- ダイストマト(缶詰)
- 400g
- 赤ワイン
- 200㏄
- ローリエ
- 1枚
- オリーブオイル
- 適量
- バルサミコ
- 10㏄
- 食塩
- 4g
- コショウ
- 4g
- 水
- 400㏄
- ビーフコンソメ(顆粒)
- 8g
- 煮込み用牛すじプレーンを解凍してから沸騰したお湯で15分ほど湯煎し、牛すじを取り出す。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、弱火でニンニクを炒めて香りを出したらタマネギを入れて水気がなくなるまで炒める。
- ②にニンジンを入れて半分程度火を通す。
- 牛すじと赤ワインを入れて、赤ワインが1/3程度になるまで煮詰める。
- ダイストマトとジャガイモを加えて20分ほど弱火で煮込む。
- 仕上げにバルサミコと塩コショウを加えて味を整える。
レッソリファットは、Less(茹でた肉)とRifatrt(作り直した)という意味の料理です。牛のアキレス腱や牛すじなどを茹でてブイヨンを取った後の肉を再利用するのが特徴です。既に柔らかくなっているので短時間で簡単に仕上げられ、食材を無駄にせずに美味しく食べられるというのは嬉しいですね。
ブイヨンを取った後のお肉は、レッソリファット以外に刻んでサラダに使うこともあります。食材を無駄なく美味しく食べる執念を感じますね。
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