ポルトガルの料理は素朴で庶民的なものが多く、あまり飾り立てることはありません。また大西洋に面した南北に長い国ですが、食文化に大きな地域差はありません。使われる食材は隣国のスペインと似ている点もありますが、歴史的な背景もあって味付けや風味づけに使う香辛料の種類や使い方に差があるようです。
これはポルトガルが、ヨーロッパの東側に位置していることから香辛料の確保に苦労してきたことにも由来しています。そこで15世紀頃から積極的に海路を開拓し、アメリカ大陸やインドから香辛料を持ち帰ることができるようになったことでリスボンが香辛料貿易の中心になりました。
香辛料の取引によってヨーロッパの様々な地域から人々が集まったことでバターやクリームをふんだんに使う料理や、コリアンダーを使った料理などが生まれたようです。そこには、食材の豊富さよりも味付けや風味付けなどに変化をつけるというポルトガル料理ならではの特徴があります。
「豚肉と赤ピーマンの蒸し煮」の味付けは白ワインとチキンブイヨンがベースです。使う食材は豚肉と赤ピーマンだけですが、ニンニクやラードを使うことで滋味深い味に仕上がります。また、料理を提供するときは必ず串切りレモンを添えるのが流儀です。食べるときにレモン汁を掛けると、コクのあるソースにレモンの酸味が混ざってサッパリ食べられるからです。
- グリル用ポーク肩ロース
- 740g
- Ⓐ ニンニク(みじん切り)
- 6.6g
- Ⓐ オリーブオイル
- 11g
- 黒コショウ
- 1.3g
- ラード
- 70g
- 赤ピーマン(1/12カット)
- 300g(2個分)
- 食塩(赤ピーマン用)
- 少量
- 白ワイン
- 250㏄
- チキンブイヨン
- 260㏄
- 食塩(ソース用)
- 1g
- レモン(1/12くし切り)
- 300g(2個分)
- イタリアンパセリ
- 適量
- グリル用ポーク肩ロースを1㎝の厚みにスライスし、半分にカットする。
- Ⓐを混ぜ合わせてから①の表面に塗って黒コショウを掛け、冷蔵庫で1時間マリネする。
- 火にかけたフライパンにラードを入れ色づかないようにパプリカを炒め、取り出してから塩を振る。
- ③のフライパンに②とニンニクを入れ、ニンニクが焦げないよう弱火でじっくり焼き、肉を取り出す。
- ④のフライパンを強火にかけてニンニクを焦がしたら白ワインを加えてアルコールを飛ばし、1/4量になるまで煮詰める。
- チキンブイヨンを加え、1/5量になるまで煮詰め、塩で味を調える。
- 皿に④、③を盛り付けてからソースを掛け、レモンとイタリアンパセリを添える。
ポルトガルと日本の料理には共通点があるようです。それはポルトガルが日本と同じように海に面して平野が狭く、海の幸と山の幸を上手に取り入れた料理があると感じるからです。南蛮貿易を通じて様々なものが日本に入ってきたということもあって、日本人にとっても食べやすいと感じる料理になっているのでしょうね。
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