アルザスでは農民達によって創り出された料理や加工品が独自の進化を遂げ美食文化を育んできました。
ベックオフ(アルザス語でパン焼きかまどの意)は19世紀中頃から農家の主婦達によって作られてきました。当時、毎週月曜日は洗濯の日と決まっており、この日はベックオフを食べる慣わしだったので“月曜日の料理”とか“洗濯日の料理”と呼ばれるようになりました。農家では羊、牛、豚など複数の肉をベッコフ鍋に入れて辛口の白ワインで一晩漬け込んでおき、翌朝になったらジャガイモやタマネギを入れて鍋ごとパン屋に持ち込み“パン焼きかまど”で焼いて貰っていました。手間を掛けずに美味しく仕上がるので定着し料理の名前になったと言われています。
一方、レストランで提供されているベックオフは作り方が異なります。白ワインに浸けた肉類とジャガイモ、タマネギ、ニンジンをベッコフ鍋に入れてから火に掛けて煮込んだ後、焼き色がつくようオーブンで仕上げます。
- シチュー用ポーク
- 200g
- ベーコン
- 200g
- ストラスブルクソーセージ(またはフランクフルト)
- 4本
- シュークルート(缶詰)
- 1缶
- ジュニエーブル
- 12粒位
- ニンジン(輪切り)
- 1本分
- タマネギ(スライス)
- 1個分
- 白ワイン
- 200cc
- ブイヨン
- 300cc
- ジャガイモ(スライス)
- 2個分
- ジャガイモ(丸のままボイル)
- 4個
- 食塩
- 適量
- 缶から取りだし汁気を切ったシュークルートとタマネギを合わせ、白ワイン、ブイヨン、ジュニエーブルを加えてベーコンを煮込む。
- ベーコンが柔らかくなったら鍋にシチュー用ポークとソーセージを入れて温める。
- ②の塩味を調えたら、ジャガイモを並べオーブンで色が付く待て焼く。
- 皿に盛り付けたらボイルポテトを添える。
アルザス ロレーヌ地方
ベックオフは料理名であると同時に調理用の土鍋を指します。この蓋付きの土鍋は赤土で作られ、その表面には可愛らしい花や小鳥などが描かれていてお土産としても人気があります。
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