ドーブは“蓋を密閉して蒸し煮した料理”のことで、南仏プロヴァンス地方からローヌ=アルプ地方にかけての代表的な家庭料理。プロヴァンス地方でいうエストファの一種で鍋の中身を沸騰させずに弱火でコトコトと長時間煮込むのが基本です。これは庶民に手が届く肉は硬いものだったために、美味しく食べるためには時間をかけて柔らかくなるまで煮込む必要があったからです。
ドーブ鍋を使った料理が盛んに食べられる季節は特に冬から春の初めにかけての期間です。材料には牛肉、羊肉、鶏肉、タコなどが使われ、牛肉の場合は赤ワインか白ワイン、羊肉とタコの場合は赤ワイン、マルセイユ風のピエ・エ・パケの場合は白ワインという伝統的な流儀もあります。今は定義が曖昧になっており、牛肉の場合は赤ワインで煮込まれることが多くなっています。
また、プロヴァンス地方で作られる牛肉のドーブの付け合わせにはマカロネードやプラム、オレンジなどを使います。これはプロヴァンス地方がイタリアに隣接し地中海性気候だからです。同じ料理がローヌ=アルプ地方に移ると基本的な作り方は変わらず、付け合わせがドーフィヌ地方特産のジャガイモを使ったグラタンやコロッケ、タマネギと合わせたリヨネーズなどになります。
- シチュー用ビーフ(ダイスカット)
- 400g
- オリーブオイル
- 20cc
- ニンニク
- 2片
- ベーコン
- 60g
- 赤ワイン
- 100cc
- デミグラスソース
- 250g
- オレンジジュース
- 400cc
- ロリエ
- 1枚
- 食塩
- 適量
- 水
- 適量
- Ⓐ ジャガイモ(7mmスライス)
- 4個
- Ⓐ 牛乳
- 500cc
- Ⓐ 生クリーム
- 100cc
- Ⓐ バター
- 20g
- Ⓐ 食塩
- 適量
- Ⓐ コショウ
- 適量
- Ⓐ パセリ(みじん切り)
- 適量
- オリーブオイルをしいた鍋を熱し、ニンニク、ベーコンを中火で炒める。
- 赤ワインを入れて沸騰させアルコールを飛ばす。
- デミグラスソースとオレンジジュースを加えて沸騰させる。
- 牛肉とロリエを加え、煮詰まりすぎないよう水を加えながら30分程度煮込む。
- 塩で味を調える。
- Ⓐ ジャガイモは皮をむき7mm程度にスライスする。
- Ⓐ 鍋にジャガイモ、牛乳、生クリーム、バターを入れて弱火にかける。
- Ⓐ 塩コショウで味を調える。
- ポテトのクリーム煮を皿に盛り付けてからビーフシチューを盛り付ける。
- ポテトの上に、パセリのみじん切りを散らす。
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