クスクスはかつてフランスの植民地だったモロッコやアルジェリアなどのマグレブ諸国(注)やイタリア南部、ブラジルなどで食べられているパスタの一種で、デュラムセモリナ粉(セモリナ=セムール)の粉をα化してから小さな粒状に乾燥した食材のことです。
料理としてのクスクスはクスクシェという二重構造になっている専用鍋を使う料理で、下の鍋で肉類や魚介類とともに野菜や豆を煮込んだラグーを作りながら上の鍋に入れたクスクスのセムールを蒸し上げていきます。そして蒸し上がったセムールにラグーを掛け、好みでアリサという赤唐辛子の辛いソースを加えて食べます。
一般的には仔羊肉や鶏肉を使いますが牛肉もぜひ試して欲しい一品です。イスラム教(回教徒)の料理だけに豚肉を使うことはありません。
(注)東方 Mashriqに対して西方を意味するアラビア語 Maghribからきた言葉で主に旧フランス植民地のモロッコ、アルジェリア、チュニジアの3国をさしています。
- クスクス(細粒または中粒)
- 250g
- オリーブオイル
- 少量
- 食塩
- 少量
- バター
- 30g
- カブ(くし切り)
- 2個分
- ニンジン(3㎝)
- 2本分
- セロリ(3㎝)
- 1本分
- ピーマン(ペイザンヌ)
- 2個分
- 黄ピーマン(ペイザンヌ)
- 1/2個分
- ナス(角切り)
- 1本分
- トマト(角切り)
- 1個分
- シチュー用ビーフ
- 300g
- ガルバンソ(水煮)
- 適量
- ブイヨン
- 400g
- デミグラスソース
- 200g
- タイム
- 2本
- クミンパウダー
- 少量
- クスクスに少量のオリーブオイルをまぶしてよく混ぜたら軽く塩をする。
- クスクスに同量の熱湯を注いだらバターをのせ、ラップをかけて4~5分間蒸す。
- カブ以外の野菜をタイムとクミンを加えたブイヨンとデミグラスソースで煮る。
- 野菜が柔らかくなったらカブとシチュー用ビーフを入れて軽く煮込む。
- クスクスを盛り付けたら真ん中に窪みをつくり、④を上から盛り付ける。
フランス全土
クスクスは北アフリカで生まれた庶民の食べ物が起源とする説が有力です。フランスには1960年代に紹介されましたが、当時は外国から来た高級食材として珍重されていました。その後、憧れの食材が手に入りやすくなった事で庶民の味になったようです。
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